【11/19】紫千会第1回定期演奏会【レポ】
2016年もあと少しになってきましたね。
お久しぶりです、藤原です。
今回は11月19日にあった、紫千会第1回定期演奏会についてレポートします。定期演奏会が終わってから怒涛のテスト期間に入りまして…書くのが遅くなってしまいました、すみません!
曲目は、
1.六段の調
2.萌春
3.編曲京鹿の子娘道成寺
4.八千代獅子
5.舞踏曲
6.トワイライト・セイリング
7.風三章
8.四季彩
でした!
すべての曲について触れたいところなんですが、写真のデータが見当たらないものもありまして、演奏については一部のみのレポートとなります。
その代わりと言っては何ですが、舞台裏などの様子をいくつか紹介しますのでよかったら見ていってください!
それでは いってみよう(^o^)!
↑きれいな受付!
予想していた以上のたくさんの方々に来ていただきました!開場前に列ができたとかなんとか…
足を運んでくださった皆様に感謝申し上げます。
↑開演前の様子パート1です。
トラックをつけて、皆で協力してホールに荷物を運んでいる様子です。
トラックには主に箏(十三絃、十七絃)や箏関係の備品を載せてもらっています。
とてもありがたいです…!
↑開演前の様子パート2です。
これは何をしているところか皆さん分かりますか?
赤いネクタイの人が定期演奏会の時の会長さんで、黒いシャツを着ている手前の女子たちは箏の2年生です。
そうです、答えは後輩が会長のスピーチ練習を聞いている様子でした。
優しい後輩たちですね(^o^)
↑開演前の様子パート3・4は、お昼ご飯の写真です。
皆で仲良く食べています。早朝から準備や移動で忙しかったので皆お腹ペコペコですね。
これからの本番に緊張していた子もいるんじゃないでしょうか。
このお弁当、あっさりしていて食べやすかったです。
↑1年生たちによる六段の調です。
今年は上級生を上回る数の新入生がサークルに入ってくれて、大迫力の六段の調でした!
写真から見て分かるように暗譜にもチャレンジしました。本当にすごいですね!!
↑ しかし その六段の調の舞台裏では、人数が多すぎてどうやって並ぶか結構大変だったようです。
↑これは2年生による合奏、編曲京鹿の子娘道成寺の様子です。リハーサルの写真かな…?
学部が違えばキャンパスも違い、なかなか皆で集まって練習するのが難しかったですが、衣装をそろえることができ、楽しく演奏できました。
ソロも各パートに1つは必ずあって、緊張したメンバーもいたと思います。
黒シャツ統一で女性陣はお花のコサージュ。かっこよくないですか?(笑)
↑八千代獅子の演奏の様子です。これももしかしたらリハーサルの様子かな…?
袴が鮮やかで見ていて楽しいし、今回の曲目のなかでは唯一歌があり、おおっ!となった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
サブパンフレットに描かれている獅子がカッコいいですよ!
↑トワイライト・セイリングの様子です。リハーサルの写真かもしれません。
尺八を演奏している先輩は前日まで教育実習があり、十七絃を演奏している会長さんも会の運営のために大忙し。
お二人ともハードスケジュールを見事こなし、本番立派に演奏していました。
ゲームミュージック系が好きな人は特に心惹かれる曲ではないでしょうか。
↑三年生女子による風三章です。これもまたリハーサル の写真かもしれません、すみません…
全員袴姿でとても美しいですね。
写真ではぼやかしちゃっているので分かりませんが、いつもの先輩たちとは違う髪型・お花・メイクでドキッとしました。
↑舞台裏の様子パート1です。
箏部の人たちが必死に調絃をしている様子です。
人数が多い分、箏ももちろん多いので短い時間に急いで調弦していました。
もっと素敵な演奏をするためにも、日頃から正確に音をとる練習をしていかないといけないですね、頑張ります!
↑真剣な会長さんの写真です。
会長さんの十七絃を演奏している姿はいつも堂々としています。
1年間、会長お疲れさまでした!
↑舞台裏の様子パート2です。
これは1年生尺八’sかな…?と思ったら真ん中にノリノリでポーズをとっている会長さんを発見。
ひとつ前の写真とのギャップが激しいですね。
↑袴シスターズ!
お馴染み3年生女子の先輩方です。
お稽古の日程調整や会計、大合奏練習の日程調整など、会のためにたくさん活躍してくださった先輩方でもあります。たくさんのお仕事お疲れさまでした!
↑そして演奏会終了後の打ち上げの様子です。 ※全員成人済み
今までの練習から本番まで、全部打ち上げる会です。
お酒は大人の楽しみですね。
アンケート結果の発表もあるので、わくわく&どきどきの時間でもあります。
アンケートのたくさんのご意見ありがたいです。本当にありがとうございます。
ご指摘・反省点など今後に活かしていきます。
また、演奏・衣装・パンフレットを褒めていただきとても嬉しいです。活動源になりますよね。
そして!
↑縁の下の力持ち!
トラックの運転から専属カメラマンまで、たくさん活躍していただきました!
演奏シーンや舞台裏のみんなの様子など多くの素敵な写真を撮ってくれました!
ありがとうございました!
このように、紫千会第1回定期演奏会はたくさんの人のご協力のもと無事成功することができました。
本当にありがとうございました!!これからも紫千会をよろしくお願い致します。
以上、2年藤原でした!また次回!(^o^)
ごあいさつ
こんにちは。このたび、千葉大学紫千会第2代会長に就任いたしました、金子 慎と申します。…とはいっても、いつもいとたけ考書いてる奴なので、ブログでは常連ですが…(笑)
このブログにて会長就任の挨拶に代えさせていただきます。
12月7日に代替わり総会が行われ、今までの役職の方はすべて新役に代替わりとなりました。今年一年を見ても、まさに激動の一年と私は思います。その一年間を副会長として会長の背中を直に見ながらやってまいりましたが、この会長あらずして今の紫千会なしといっても過言ではありません。春の新歓で新入生が30人を超えたことが全ての原動力となりました。彼らの力は私の想像をはるかに超え、このサークルの力そのものとなりました。6月の総会でサークルの名称変更を実現できたことも記憶に新しいですが、今まで積み重なったものを引き継いで新たな歴史を作っていくというまさにその出発点を経験しました。紫千会になって7か月ほどしかたっておりませんが、私は日々このサークルに特別なものを感じます。空き時間があれば無意識に部室に向かっている私の足がそれを示しています。決して広くなく、やや散らかっている部室ですが、人を引き付ける魅力があるのです。先代の会長は本当にこのサークルに対して愛着を持たれていて、先代のサークルに対する熱い思いを何度も語って聞かせてくれました。私は何としてもこの意思を継いで、生まれたばかりの紫千会を安定した立派なものに発展させていこうと覚悟を決めました。しかしながら就任してみると60人もいる組織の代表になるというのは副会長時代とは全く違った景色であり、また責任感も違ってきます。でも私はこのサークルに全力を尽くしていく覚悟です。先ほども申し上げた通り、このサークルにはそれだけの魅力を感じるからです。
徳川家康は「天下は一人の天下にあらず、天下は天下の天下なり」と語ったとされています。私利私欲ではなく、天下のために自分が天下を取るのだと。私が好きな言葉の一つですが、私も家康のように、この紫千会を紫千会の、そして会員のために何か少しでも力になれるよう、一年間頑張っていきたいと思っております。
長々失礼いたしました。これからも千葉大学紫千会をよろしくお願いいたします。
いとたけ考 12月
とうとう12月となりました。今年も残すところわずかです。先日の定期演奏会には大変多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました!名称を改めて第一回の記念すべき演奏会でしたが、無事に開催することができました。これからも千葉大学紫千会をどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
さて、今月の話題ですが、曲の出だしのあれこれを書いてみたいと思います。曲の出だし…演奏するうえで一番緊張する瞬間ではないでしょうか。特に尺八は音が100%出る保証はありませんから(?)、一番シビアなのかもしれません。プロの演奏家でも「いやぁ~なかなか上手くいかないもんですよ~笑」と仰っていました。(笑)
一年の計は元旦にあり、といいますが、曲の出だしもまさにそのようなものです。
特に尺八では弦楽器と違って音の立ち上がりのタイムラグといった問題もあります。弦楽器と音のアクセントが一致するように音を出すというのもなかなか難しいところだなと思うところです。
それはさておき、一口に出だしといっても奏法もいくつかあります。古曲では装飾音を入れて一発目の音を目立たせることが一般です。現代曲だと逆に装飾音は指示がない場合は入れないのが原則ですし、フェードインする感じで始めたり、逆に思いっきりアクセントをつけたり、様々です。
山田流筝曲に「赤壁賦」という曲があります。中能島欣一氏が作曲したもので、昭和初期の作品ですが、この曲は箏の前奏の後、尺八が入ります。この尺八の出だしが時代によってちょっと違うんですね。どういうことかというと、赤壁賦が発表されたころの音源を聴いてみると、尺八の出だしは装飾音が入った威勢のいい感じで始まっています。箏の刻んできた前奏のメロディに新たなスパイスが入ったような感覚がします。それに対し、最近の録音ではどの奏者も装飾音は入れずにフェードインする形で演奏しています。この違いは何でしょうか。音楽は解釈学であったりまた当時の流行りというか、一般な吹き方に収束するということもあり、大きな理由があるわけではないと思います。赤壁賦は月を見ながら小舟で宴をする者たちが、三国志の激戦地赤壁に差し掛かった時に合戦の様子を思うという背景になっていて、最初の箏の前奏はまさに川の水の流れや小舟がゆっくりと進むような印象がある。これを考えると水の流れに乗る形で尺八が入る、つまりフェードインするのが自然に聞こえるのかもしれない。どちらがいいというような話ではなく、時代によって演奏の解釈も変わってきているというのは何とも興味深いことではないでしょうか。赤壁賦を聴く機会がありましたら、尺八の出だしにも注意して聴いてみてください!
2016年のいとたけ考は今回が最後になります。3月くらいから毎月マニアック?な話ばかり書いてきましたが(笑)、2017年も引き続き書いていこうと思います。来年もよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えくださいませ!
いとたけ考 11月
寒くなってきましたね。いよいよ今月が定期演奏会となります…
以前にもお伝えしましたが、今回の定演の一番の見どころは1年生の六段の調ですね!ホール下見の結果、約30人がちゃんと舞台に載れることが分かり、初々しい大合奏をお届けできます!
実際2年生以上の人数より1年生のほうが多いので、大合奏は1年生で名乗る方がふさわしい気もしますね…
1曲目ですが、ぜひ最初から迫力ある合奏をお楽しみいただければと思います。
さて、パブリックな宣伝はこのくらいにして、今月は何を書こうかなぁ~と考えていたら、自分は尺八なのにあまり尺八について書いてない気がしたので、この方向で行こうかなと思い立ちました。
いきなりですが、「地無し尺八」をご存知でしょうか?
なかなかマニアックなものだと思います。おそらく初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
尺八は竹の節を抜いた後、砥の粉などで内側を盛り(これを地を盛るという)、凸凹を均すとともに調律も行います。尺八が鳴る楽器か鳴らない楽器になるかはこの作業で決まるわけです。この工程の後、漆を塗って仕上げる感じになります。
お気付きな方もいらっしゃると思いますが、地無し尺八はこの超重要な「地を盛る」作業を施していない尺八のことなのです。
そのため普通の尺八に比べ機能性はかなり劣ります。調律もしてませんから合奏は出来ません。音を鳴らすのも吹き方を少し変えないといけません。吹いてみた感想としては鋭く吹こうとすると音すら鳴らない。口をほの字にして優しく息を吹き込むことで初めて対話ができた気がしました。
地無し管はとても素直な音がします。まさに竹の音といった感じです。
そもそも地無し尺八は江戸時代に虚無僧が用いていた楽器ですから、正真正銘古典本曲専用なわけです。(というか、それ以外には使えません…)
ちなみに虚無僧の古典本曲は、琴古流本曲よりもさらに古いくくりとされています。
この地無し管で奏でる柔らかい音色は、A=442Hzで調律された現代楽器に慣れた身としてすごく新鮮に思え、またどこか惹かれる音です。
興味を持たれた方はぜひ地無し管の音色を聴いてみてください。